2024/01/09 実学臨床教育推進室 社会福祉学科 福祉心理学科 福祉行政学科

【実学臨床教育Ⅲ?Ⅳ 今年の集大成】3年生:研究構想発表会、4年生:実践研究報告会

実学臨床教育Ⅲ?Ⅳでは、学生が自分自身の関心がある領域を明らかにし、実践場所を選定し1~2年間実践的な活動に取り組み学びを深めてきました。
その集大成として、3年生は次年度の「研究構想発表会」、4年生は4年間の実学臨床教育の「実践研究報告会」を行いました。

3年生:自らの考えや取り組みを言語化する力

3年生は、実践研究方法を座学で学びながら(実学臨床教育Ⅲ-a)、個人で実践先を選定し福祉フィールドワーク(90時間以上)に取り組んできました(実学臨床教育Ⅲ-b)。各自研究対象とする福祉分野?領域、そこでの研究テーマや目的を設定し、それを言語化して授業担当教員に伝えたり、学生同士でのディスカッションを重ね、実践活動のテーマや目的を明確にしました。実践先を選定する際には、実学臨床教育推進室の教職員に実践活動に関しての意思?意向を伝え、実践施設への依頼手続きを進めました。
※福祉フィールドワークを行うにあたり、様々な場面で〈報?連?相〉の澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】性を学びます。
実際に福祉フィールドワークに取り組み体験し学びを深めながら、次年度に向けての「研究構想」を明確にし、今回ポスター発表形式で「実学臨床教育研究構想発表会」を行いました。(前日会場設営?準備を自分たちで行いました)
ポスター発表:持ち時間を計算しながら原稿?資料をもとに発表しています
ポスター発表:持ち時間を計算しながら原稿?資料をもとに発表しています
発表後、質疑応答の時間に挙手をして質問をし、さらに学び合いをする学生たち
発表後、質疑応答の時間に挙手をして質問をし、さらに学び合いをする学生たち
仲間の発表を真剣に聞いています
仲間の発表を真剣に聞いています

4年生:実学臨床教育プログラム『継続は力なり』

4年生は旧カリキュラム(1,2年次に大学関連施設でおよそ400時間程度の現場実習を行い、3年次以降は各自が希望する専門分野の施設で実践的な研究に取り組む)でしたが、入学時から澳门赌场app_老挝黄金赌场-【唯一授权牌照】感染症対策の下、大学関連施設での現場実習は自粛せざるを得ない状況でした。1年次はオンラインで大学関連施設の紹介や質疑応答、2年次は後期後半に外部施設のご協力を得て現場体験を2人グループで行わせていただきました。
十分な実践的な学びや積み重ねができない中ですが、3年次から個人の希望する施設で実践研究活動に取り組んできました。
そして今年度、昨年度同様に個人で研究テーマを設定し実践を重ね、実学臨床教育論文を執筆しました。研究要旨をもとにパワーポイントを作成し、「実践研究報告会」を行いました。報告会には、お世話になった実践先のご担当の方々、大学関連施設の方が多数オンラインでご参加くださり、それぞれ学生にご講評をいただきました。
本来の実学臨床教育の学びができない環境にもかかわらず、4年間実学臨床教育プログラムを継続して受講した4年生は、確実に社会に出る前に考察力と実践力を身に付けることができたはずです。
実践研究報告会会場の様子:パワーポイントを作成し報告をしています
実践研究報告会会場の様子:パワーポイントを作成し報告をしています
オンラインでご参加くださった実践先のご担当者と講評を聞く学生
オンラインでご参加くださった実践先のご担当者と講評を聞く学生
報告会を終えて達成感の4年生7名(オンラインで参加の学生1名)
報告会を終えて達成感の4年生7名(オンラインで参加の学生1名)

実学臨床教育プログラムの特徴:学年を超えたタテの繋がり②

今回の「実学臨床教育研究構想発表会」及び「実学臨床教育研究報告会」は、12月26日同会場で行いました。会場には、3,4年生はもちろんのこと、実学臨床教育Ⅰ?Ⅱを履修している1,2年生の任意の希望者も参加していました。3年生の発表では昨年経験者の4年生が構想への感想などを伝えていました。4年生の発表では「研究要旨集」を配布してもらい報告会に参加しました。上級生の発表?報告する姿を直接見ながら実践の内容等を聞くことができる機会は、大変貴重なものです。目の当たりにした先輩の持つ様々な力をどのようにすれば身に付けることができるのか、ぼんやりとした疑問や関心事をどのように研究対象として理論化していくのか、その過程を具体例を通し学ぶことができます。4年間積み重ねていく実学臨床教育プログラムの道筋を示され、見通しをもって自身の学びにチャレンジできます。目の前にある環境の中で最善を尽くし実践し続ける『実学魂』は新カリキュラムになっても引き継がれていくのです。
学年カラーの名札を着けて(1年:赤、2年緑、3年:黄、4年:青)
学年カラーの名札を着けて(1年:赤、2年緑、3年:黄、4年:青)
参加者が手にできる「研究要旨集」は1~3年生にとっては財産です
参加者が手にできる「研究要旨集」は1~3年生にとっては財産です
4年生の報告をメモを取りながら聞く1~3年生
4年生の報告をメモを取りながら聞く1~3年生

実学臨床教育とは

「本学の建学の精神である「行学一如」の理念を基礎として、社会福祉等に関する幅広い知識?視点を有し、実践力?理論化する力に富んだ人材を育成する」授業科目です。福祉を「理論(大学での講義)」と「実践(施設等での活動)」を通じて、学生自身が『自分』で、『他者』から学ぶ授業です。実学臨床教育Ⅰ~Ⅳは、4年間を通し積み上げていく授業内容になっています。特に実学臨床教育Ⅰ?Ⅱは、本学関連4施設と連携して授業を進めていきます。