地理ゼミでは、毎年の後期の活動で、仙台周辺のフィールドワーク教材づくりに取り組んできました。今年度も12月11日（日）五城中学校周辺、1月14日（土）田子中学校周辺、1月15日（日）には七北田中学校周辺で、総勢19名のゼミ生がウェゲナー、フンボルト、ケッペンの3チームに分かれて作成した教材をもとに、フィールドワークを実施しました。

フィールドワークでは、作成担当チームが途中に設定した観察ポイントで、地形と土地利用との関係や、地域に残る石碑等と歴史的出来事との関わりなどの課題を考えたり、担当チームの説明を聞いたりしながらフィールドを歩き、終了後、行動記録とともに教材の良い点?改善点をまとめています。

今回の教材づくりとフィールドワークを通して、五城中と七北田中周辺では河岸段丘と住宅地?公共施設開発との関係、田子中周辺では自然堤防?後背湿地と住宅地開発との関係といった地理に加え、五城中周辺の旧仙台鉄道、七北田中周辺の旧七北田宿場町の景観、田子中周辺の頼朝伝説など歴史についても学んでくれたと思います。

地理ゼミでは、学年を越えた混合チームで、こうしたフィールドワーク教材づくり活動に、これからも取り組んでいく予定です。


［学生の感想］

フィールドワーク活動を通して、地理の分野だけでなく歴史の分野についても学ぶことが多々あった。学年の垣根を越えて、互いに協力し合いながら教材を作ることで新たな発見や視点につなげることができとても有意義な活動になった。（3年　小川智広：ケッペンチーム）

フィールドワークの教材を作成していくなかで、普段自分たちが住んでいる仙台周辺の地域について地理的な視点や歴史的な視点から分析または考察を行い、それぞれの地域がもつ魅力や課題について考えることができた。この活動で得た気づきや学びを、今後にも活かしていきたい。（3年　黒澤心菜：フンボルトーチーム）

今年の地理ゼミの活動では、前期の確認フィールドワークを含め、４つの地域でフィールドワークを行った。それぞれの地域の地形の成り立ちや特徴、歴史的建造物と地域のつながりなど様々な角度から地域を眺め、多面的な学びを深めることができた。（3年　菅原郁洋：フンボルトチーム）