2023/11/29 福祉行政学科

「福祉行政総論」で福祉行政をさまざまな視点から学ぶ

 福祉行政学科の2年生は、学科必修科目である「福祉行政総論」を受講します。この科目では、福祉行政の諸分野について、学科教員がそれぞれの専門性をいかした講義を実施しています。受講生は、1年を通して、少子高齢化、現代的貧困、地方財政、地方自治法、介護保険、地域政策、地域福祉、福祉レジーム、行政とリスクマネジメントといったテーマのもと、主にその学術面?理論面について学びを深めます。

今回は、10月25日、11月1日、11月8日、11月15日の4回にわたって実施された都築光一教授の講義を紹介します。地域福祉を専門とする都築教授は、市町村の福祉行財政の仕組みと地域福祉とのかかわり、市町村福祉行政と社会福祉協議会との関係、市町村福祉行政機関と民間社会福祉関係団体による地域福祉推進をテーマに、都築教授自身がかかわっている事例も含め、福祉行政実務の実際やその課題について講義しました。
福祉行政総論を受講する福祉行政学科2年生の感想

●それぞれの先生の専門的な視点を通した福祉行政に関するさまざまな価値観を学ぶことで、問題を多面的に捉えた実践的な課題解決を身につけることができます。

●公務員試験や資格のための知識ももちろん大事ですが、この講義ではそれだけではなく、社会に出てから必要とされる知識をも学ぶことができます。

●行政の視点から福祉を学ぶことが、自分のめざす将来像につながっていくように感じられます。

●「福祉という言葉には2種類の意味がある」という福祉行政総論の初回のお話がとても心に残っています。社会的に弱い立場の人々への支援という狭い意味での福祉と、人々の幸せの実現という広い意味での福祉、この2つの福祉を考えながらいろいろな先生の講義を受け、福祉行政について総合的に理解できることが大変有意義です。